盲導犬乗車拒否の金沢のタクシー会社の行政処分が決定

タクシー盲導犬乗車拒否

今年の3月、金沢市のタクシー会社が、盲導犬を連れた方の乗車を拒否した問題で、5月27日、国土交通省はタクシー会社に対して、4台14日間の使用停止の行政処分をしたことを発表しました。

国土交通省北陸信越運輸局によると、3月3日、金沢市内で盲導犬とともにタクシーに乗車しようとした男性客が乗車を拒否され、更に、その後の監査にて、一部の運転手の適性診断が行われていなかった事、車両整備管理者の研修も行われていなかったとの事で、それらの事を総合して今回の処分が決定しました。

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乗車拒否という事を聞いた時に感じた違和感

この3月の時点で乗車拒否について報道されていたのですが、僕はそのニュースを聞いて、違和感を感じました。

タクシーだけでなく、公共交通機関、ホテル、レストランなどでも、盲導犬を拒否することはできないことになっており、それはすでに多くの方に周知されています。

ましてや、同乗の客ではなく、運転手にとっては、法律的にもそういった理由で乗車拒否ができないことは普段から知っているはず。

なぜ、今どき乗車拒否が発生してしまったのか、違和感を感じました。

僕の考えが間違っていた

しかし、色々と調べてみると、「盲導犬などを含む補助犬との同伴を拒否できないという決まり」と、「現実にどのような状況か」というところに大きな差がありました。

補助犬「同伴拒否」6割という現実

この記事を読むと、現実には6割の方が、補助犬が同伴という理由で入店・乗車などを拒否されているという現実がありました。

個人の認識不足か?企業単位での方針か?

このようなケースが発生する原因として考えられるのが、拒否するスタッフ個人の認識不足が考えられます。

「入店・乗車拒否はできない」という決まりすら知らないスタッフが一次対応をしてしまうと、場合によっては、そのスタッフの判断で拒否をしてしまうことにもなってしまいます。

ただ、中には企業単位で入店拒否の方針をとっているところもあるようです。

この入店拒否は、法律では禁じられているものの、罰則規定はないので、言ってしまえば客が店を選ぶ権利があり、店も客を選ぶ権利があるという事を優先してしまうようです。

※タクシー会社に今回行政処分が課せられたのは、介助犬法ではなく、道路運送法での違反が適用されています。

そもそも介助犬の同乗で汚れる事があるの?

今回のタクシー乗車拒否問題で、乗車を拒否した理由として「過去に車内を汚された事がある」と運転手が言っているようです。

しかし、介助犬というのは、愛玩動物のトイレの躾などとはレベルの違う厳しい訓練をくぐり抜けてきた犬であり、訓練に関わる人は「車内で排泄するなど考えられない」と言うほど。

また、定期的なワクチン接種や、シャンプーをするなどが義務付けられており、非常に衛生面においても厳しい規定があります。

もちろん、タクシーのシートに座るようなこともなく、狭い足元のスペースに入り込むとのこと。

場合によっては、方向転換する際に前足がシートに当たってしまうようなことも考えられますが、酔っ払いがシートに足を立てて乗車するような、マナーのない人間だっています。

タクシーの内装は全体的に黒系が多いので、明るい毛色の犬の毛が抜け落ちていることも考えられますが、人間も同様に靴の足裏の泥や髪の毛を車内に残してしまうことも。

そういった際、次の乗客のために後部座席をチェックし、コロコロをかけるなどの対応は、職業運転手としての責務ではないかと考えてしまいます。

もちろんそれは介助犬が乗車した時だけでなく、すべての客が降車した後には、後部座席を見渡し、「忘れ物がないか?」「次の客を乗せれる状態か?」を確認するのが当たり前だと思います。

だって、二種免許と青ナンバーを背負ったプロなんですから。

単なる法整備と周知だけでなく、社員や企業に対しての意識付けを

「介助犬を同伴している方を入店・乗車拒否できない」という周知だけでは、このような問題はいつまでたっても無くならない様に思います。

企業は社員に対して、国は事業主に対して、「なぜ介助犬が必要なのか」「介助犬の社会的存在意義」「介助犬は訓練されている」など、そういった事をしっかりと教え、拒否するとか違法とかそういう事以前に、「何も特別なことではない」と他の客と同じように対応出来るスタッフ・企業の育成が必要だと思います。

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